NHKの「鶴瓶いの家族に乾杯」で、日本酒通で知られる三浦春馬さんが激賞していました。
蔵元のオーナーも春馬さんの日本酒の知識に感心しきりでしたね。

履歴
ランキングに入る日本酒

ほろ酔い店主おすすめ - ほろ酔い店主
2018/11/06 22:29

絞り順で日本酒を味わってみたら、驚いた!


醪とは、酒母(しゅぼ)・麹(こうじ)・蒸米(むしまい)・仕込み水と、日本酒造りに必要なものを混ぜた状態のものを「もろみ」と呼びます。この醪の中で酵母がアルコール発酵を行い日本酒が出来上がっていきます。


日本酒の「搾り」(しぼり)とはその言葉通り、その醪の状態から液体をしぼり出す作業のことをいいます。そのしぼられた液体が日本酒になって、醪をしぼった後に残された固形物が酒粕になります。
基本的に日本酒は全てこのしぼりの工程を行っています。


そのしぼりにも様々な方法があり、両側から圧力をかけて醪をしぼる通称「ヤブタ式」とも呼ばれる「炉過圧搾機」(ろかあっさくき)を使ったものや、昔から行われている「槽搾り」(ふなしぼり)と呼ばれる上から圧力をかけてしぼる方法等があり、一般的にはこの二種類のしぼりが主流です。


しぼりの順番(荒走り・中取り・責め)について


荒走り(あらばしり)、中汲み(なかぐみ)等と呼ばれる日本酒の種類を見ていきましょう。これらは日本酒をしぼる際の順番を指しています。
便宜上、三段階に分けて説明します。




荒走り(あらばしり)


荒走りとは、醪(もろみ)を搾るときに、最初にほとばしるように出てくる日本酒のことを指します。圧力を加えずに、最初に積まれた酒袋の重みだけで自然に出てくるものです。固形分である滓(おり)が多いとされ、アルコール度は比較的低くなり、香りも高く切れ味が良いものが多くなります。




中取り(なかどり)・中汲み(なかぐみ)・中垂れ(なかだれ)


醪を搾るときに、荒走りの次に、中間層として出てくる部分です。アルコール度や味は、ほどほどの中間点。味と香りのバランスが最も良く、あるいは荒走りより練られた味、と評される時もあります。簡単に言えば、しぼりの三段階のうちの真ん中に当たるのが、中取り(なかどり)・中汲み(なかぐみ)・中垂れ(なかだれ)と呼ばれるものです。




責め(せめ)・押し切り(おしきり)


醪を搾る際に、荒走り、中取り、に続いて最後に出てくるのが、この責め・押し切り等と呼ばれるものになります。アルコール度は比較的高く、かなり濃い味のお酒が多くなります。




ほとんどのお酒はこれらの三つが全て混ざったものとなっています。



スポンサードリンク